籠釣瓶花街酔醒

籠釣瓶花街酔醒(かごつるべ さとのえいざめ)。通称「籠釣瓶」と呼ばれます。
作者は三代目河竹新七。江戸時代の享保年間に起きた「吉原百人斬り」事件をもとにしたお話です。全8幕の長い作品ですが、通常演じられるのは、5・6・8幕の一部となっています。

◆吉原で起きた、妖刀「籠釣瓶」による花魁惨殺事件
籠釣瓶花街酔醒
引用元:https://kotobank.jp/word/籠釣瓶花街酔醒-44037

「籠釣瓶」というのは刀の名前で、一度抜くと血を見ないではおかない、という因縁のある妖刀なのです。
歌舞伎の世話物の芝居の中で代表的な作品の一つといえます。スガガキと呼ばれる吉原のテーマソングで幕があき、見事な吉原仲之町の場面はいかにも歌舞伎らしい豪華で華やかな舞台となっています。

・主な登場人物

佐野次郎左衛門
あばた顔(天然痘という麻疹(はしか)に似た病気にかかることでなる、ボコボコとした顔)の野州(現在の栃木県)のお金持ちの農家の旦那。

立花屋八ツ橋
吉原随一の最高級の花魁。

繁山栄之丞
八ツ橋の情夫。色男。

・あらすじ
吉原仲之町見染の場
江戸に絹を売りに来た佐野次郎左衛門が下男冶六とともに吉原を見物していると、花魁道中の八ツ橋を見かけ、一目ぼれをしてしまいます。「見染めの場」と言われる場面で、花道で妖艶な笑みをする八ツ橋に次郎左衛門は呆然と立ち尽くし、見惚れてしまうのです。「はァ、宿へ帰るのが、、嫌になったァ」というセリフでこの場面は終わります。

縁切りの場
その後次郎左衛門は八ツ橋のもとに通いつめ、身請をする話にまで発展していきました。しかし、八ツ橋には繁山栄之丞という情夫がいたのです。身請の話を知った栄之丞は八ツ橋に対し、次郎左衛門に愛想尽かしをしてくるよう言います。そして、いよいよ身請の話もまとまった頃、八ツ橋は多くの人がいる中で次郎左衛門に愛想尽かしをするのです。愛想尽かしをされた次郎左衛門は、「振られて帰る果報者とはわしらのことでございましょう。」というセリフを残し、寂しげに故郷へ帰ります。

立花屋二階の場
歳月は経ち、次郎左衛門は久しぶりに八ツ橋のもとへ顔を出しにきます。先日の愛想尽かしの事は全て水に流し、また初回の客として八ツ橋に相手をしてほしいとして来たのです。店側にしてもこれは大歓迎で快く迎え入れます。しかし、八ツ橋と二人きりになった次郎左衛門は、「コレ八ツ橋、よくも先頃次郎左衛門に、おのれは恥をかかせたな。」と「籠釣瓶」を抜き、逃げる八ツ橋を切り殺してしますのです。切り終えて狂気した次郎左衛門は刀を燭台に透かし見て「籠釣瓶は、、切れるなァ」と不気味な笑みを浮かべ幕となります。

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