雅楽の種類〜舞楽・歌曲編〜

 

雅楽は主に、「管絃」「舞楽」「歌曲」「国風歌舞」の主に4種類に分けることができます。今回は「舞楽」と「歌曲」について紹介しましょう。

・舞楽

楽器のみの伴奏である「管絃」に対して、舞を伴うものを「舞楽」と呼び、唐楽と高麗楽の二種類があります。唐楽による舞楽は「右方」(うほう)、高麗楽による舞楽は「左方」(さほう)と呼ばれます。また舞そのものを「右舞」「左舞」と呼んだりもします。舞楽は管絃に比べてリズミカルなものが多く、管絃と同じ曲であっても舞楽の場合には拍子が異なることもあります。

 

舞楽の編成について

管絃と異なり、舞楽では絃楽器は使用されません。左方は、管絃と同じように笙・篳篥・龍笛・鉦鼓・鞨鼓・太鼓で演奏されますが、右方では篳篥・高麗笛・鉦鼓・三ノ鼓・太鼓といった楽器構成で演奏されます。(一部、左方の構成で演奏されるものもあります。)

 

・歌曲

管絃や舞楽が外来音楽を起源とするのに対し、「催馬楽」(さいばら)や「朗詠」(ろうえい)などの歌曲は、平安時代に日本で作られた流行歌です。

催馬楽とは、各地の民謡や和歌を雅楽風に編曲したもので、平安時代の中期に流行しました。「句読」(くとう)と呼ばれる第一歌手の独唱から始まり、「笏拍子」(しゃくびょうし)を打ち拍子をとります。そして、「付所」(つけどころ)という部分から他の歌手が斉唱します。斉唱と同じタイミングで笙・篳篥・龍笛・琵琶・箏が入ります。また、笙は管絃の場合と異なり和音を演奏するのではなく、1音または2音で旋律を奏でます。これを、一本吹きと言います。

朗詠は、「郢曲」(えいきょく)とも言われ、漢詩に曲をつけて雅楽風に編曲したものです。催馬楽が馬子歌などの地方民謡から起こったのに対して、朗詠は教養ある上流貴族が起源であると言われています。朗詠では、漢詩を3つの部分に分け、それぞれの句の最初を独唱し、付所からは全員で斉唱します。楽器編成は笙・篳篥・龍笛の3管のみで、笙は催馬楽と同じように一本吹きで演奏します。

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