吟詠の基礎知識

 

<h3>吟詠とは?</h3>

 

「吟詠」(ぎんえい)は、日本人の心を歌う伝統芸能です。「詩吟」(しぎん)とも呼ばれるように、詩に節をつけて歌う邦楽のひとつで、主に漢詩と和歌の詩が用いられますが、そのほかにも俳句、新体詩や現代詩など、どのような詩でも吟ずることができます。吟詠家は詩の内容をとらえ、その心情や情景を再現しようと心の底から吟じあげます。

 

<h4>吟詠の音楽と発声</h4>

 

吟詠のメロディーを構成する「節」には、詩の心情を表現するため、詩の句や単語といった一部の音を伸ばす「節付け」と強弱がつけられます。詩のイメージに合わせたテンポやリズムがつけられ、音階は「ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド」の5音構成となっています。

 

<h4>吟詠の成り立ち</h4>

 

吟詠の起源は『古事記』や『日本書紀』にあると言われています。平安時代においては貴族のあいだで漢詩や和歌を詠む「朗詠」が盛んになり、その後、武士や僧侶にも漢詩や和歌を作る文化が広がりました。漢詩を詠う朗吟がひときわ盛んになったのは、江戸時代後期の文化・文政期で、この頃政策に儒教が採用され漢詩の勉学が進みました。漢詩の読み下し文を詠んで学ぶ方法は現代の吟詠の起源といえます。

昭和に入ると和歌を詠う朗詠も盛んになり、漢詩や和歌の朗詠が広く親しまれるようになります。戦後には停滞した時期もあったものの、経済の復興に伴い多くの流派が誕生し吟詠人口は飛躍的に増加しました。

 

 

 

 

 

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